第1440話「希望を見る」
午前四時の地球。
いまだ変化を続けるウイルスが現れた。
お祭り騒ぎは戦時(一般人が想定する戦争をしている時を指す言葉。全力で避けるべき時間)よりもずっと平穏な世界で楽しめるものだが、三年ほど前に登場してから猛威を振るい続ける感染症はあらゆる場面において平穏を脅かし続けていた。レールガン女子高生が想定していた人類絶滅までのシナリオは幾つかあり、うち一つがパンデミックである。レールガン女子高生は結末を見定めていた。ウイルスに侵されつつある世界は終焉の道に乗ったのか、それともいまだ未来は不定のままなのか。連日の報道、脅威度の低下、ノーガード戦法。効果はさておき対応を考える人々の姿に、レールガン女子高生は、一筋の希望を見た。
なのでいきなり長いレールガンを振りかざして、とにかくすごい攻撃で少し先の未来を抽出、世界中に拡散した。
ウイルスが消失し、祭りとそれに伴う人々の交流は一切の不安なく行われた。
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