第1414話「向上見学」
午後十一時のとある世界。
覚醒したショットガン女子高生が現れた。
ショットガン女子高生は一般女子高生(一般女子高生が想定する兵器を持たない女子高生を指す言葉。一般人にとっては女子高生の身体そのものが兵器と呼ぶに値する脅威ではあるが、女子高生の目線では兵器を持たない以上並である)よりもずっと特殊な過程をもって誕生しており、結果としてどのような変化が起きるのか、レールガン女子高生は強い興味を抱いていた。とある世界において、ショットガン女子高生は一つの出来事を切欠に覚醒し、レールガン女子高生を打倒した。本来ならば勝てるはずのない戦いに勝利するほどショットガン女子高生の戦闘力は向上していた。感情という不確定な要素が生み出した効果について詳細に検証するため、レールガン女子高生は現地へ見学に来ていた。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でショットガン女子高生に敗北したという記録を抹消した。
自分の黒歴史を別時空の自分に見られる恥ずべき状況は回避された。
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