第1368話「最高格好良くて最高いかした最高強い最高もてもて最高金持ちな若者の真実」
午後一時の海。
桃青青が現れた。
殺し屋協会は一時は世界一の殺し屋として名を馳せた桃白白(一般人が想定する脱サラして殺し屋稼業を始めた男を指す言葉。一人殺害につき一億ゼニーというぼったくり価格を提示してくるが、暗殺に失敗することはないと言われていた)よりもずっと若手有望株の桃青青を重宝していた。桃白白の血縁を名乗るその男は、決して業務外で殺人することはなく、失敗もなく、そのくせ価格は手頃で協会への貢献も多大といいこと尽くしである。たまの休日となれば、彼の仕事を知らない普通の友人たちと一緒に海へ繰り出し、丸太を使ったサーフィンを披露したりもする。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で丸太を使ったサーフィンをする男なんて怪しくないかと彼の友人たちに耳打ちした。
桃青青が暗殺稼業を営んでいることが露見し、悲劇が始まろうとしていた。
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