第1347話「そのチョコは何で出来ている?(05)」
午後零時の屋上。
ざっと様子を観察し終えたアンチマテリアルライフル女子高生が現れた。
兵器女子高生たちは自分(アンチマテリアルライフル女子高生が想定するアンチマテリアルライフル女子高生を指す言葉。本来ならば女子高生としての適性さえない、情けない己)よりもずっと活動的で自由なバレンタインデーを過ごしていた。今日という日は確かに特別な日ではあるが、女子高生たちにとってはあくまで日常の中の一幕である。贈るチョコ一つでここまで悩む状態こそが女子高生の適正の無さであるように感じられて、アンチマテリアルライフル女子高生は少し寂しい気持ちになっていた。コーヒーチョコでいい、とすでに早朝仕上げたそれを持って、ガトリングガン女子高生のもとに向かおうとする。
だがそこでいきなり悲鳴が上がり、とにかくすごい反応速度で対物ライフルを構えた女子高生はスコープを通してその光景を見た。
そこにあったのは――
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