第1346話「そのチョコは何で出来ている?(04)」
午前十一時の茶室。
火縄銃女子高生とブレードビームライフル女子高生と二丁拳銃女子高生が現れた。
バレンタインデーの高校は秩序(一般人が想定する特定の社会や集団が望ましい状況を保つための順序や決まりを指す言葉。および原理、法則性)というよりもずっと混沌に寄った状況であり、正義と秩序を司るブレードビームライフル女子高生はあちこちでチョコを奪い合う一般女子高生たちを制圧して回っていた。午前中で既に疲れ果てた様子のブレードビームライフル女子高生を膝枕してあげている二丁拳銃女子高生もまた、いつもの感謝を込めて渡されたチョコを受け取ったそばから食べているので昼食前に胃がもたれている。火縄銃女子高生は毎年のことながら後輩、同級生問わず山のような量のチョコを渡されており、修行に向かう僧のような無表情で黙々と食べている。三者三様のバレンタインデーを過ごす中、大変な日だという実感を共有できる茶室はそれなりに快適な空間だった。
そこにいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で疲労を回復させた。
戦友へ贈るチョコを一応用意していたことを思い出し、茶室に集いし女子高生たちは戦友チョコを交換し合った。
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