第1296話「産地偽造」
午後五時の駄菓子屋。
米国産黒人青年が現れた。
米国産黒人青年は米国風黒人青年(一般人が想定する米国の雰囲気を漂わせた黒人の青年を指す言葉。おっぱいのでかいはかせと関係がある)よりもずっと巧みな技術を身につけていたので、大陸のテクニックに慣れたはかせでさえ一瞬にして堕とされかけた。しかし、上手くなったね~と口にした自らの言葉にはかせは僅かな違和感を抱いた。米国風黒人青年は既に米国風として限界に到達している。彼が米国風である以上、それより上、というのは存在しないはずなのだ。ギリギリのところで米国産黒人青年が米国風黒人青年ではないことを看破したはかせであったが、米国産黒人青年は力技ではかせを洗脳しようと迫る。
だがいきなり米国の雰囲気を纏った肌の色が黒い青年がやってきて、とにかく気持ちの籠った掌底打ちをお見舞いした。
米国産黒人青年は捨て台詞を吐いて立ち去った。
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