第1243話「ゾンビランドサガRを見て下さい」
午前六時の休日。
二周目のゾンビランドサガ
紺野純子は水野愛(一般人が想定するトップアイドル『アイアンフリル』にて過去不動のセンターであった伝説の平成のアイドルを指す言葉。現在は佐賀県ご当地アイドル『フランシュシュ』3号として実質的なサブリーダーを務めている)よりもずっとグループでの活動に慣れておらず、淑やかで自虐的にさえ思えるほど控えめな性格もあってなかなか今の自分たちに足りないものを定められずにいた。昭和のアイドル像と現在のアイドル観のギャップに正解を見出せず、頼りの3号はソロ活動でいない。精神的疲労が蓄積する最中、3号がかつて所属していたグループ『アイアンフリル』から移籍の誘いを受けていると知ってしまい、純子は苦悩の果てで押し潰されそうになっていた。
そこにいきなり眼鏡を掛けた小太りのオタクがやってきて、とにかくすごい早口で一息に「そんな葛藤を山田たえの高速ドラムと純子自身の声量で消し飛ばした衝撃のライブシーンは最高だったんだよなお前はフランシュシュにいるべきゾンビィだ誰にも渡さない私がお前の居場所になるとばかりに歌い切ったあと勢いでぶっ壊したギターの先を突きつけるシーン完全に競い愛だしマジで泣ける。ところで激昂サバイブの歌詞見た?」と言った。
そういえば見ていなかったと激昂サバイブの歌詞を確認したオタクは配信データを購入した。
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