第1200話「幻の兵器と熊(前)」

午後零時の地上。

三基目となる幻の八十センチ列車砲を開発した悪の組織が現れた。

悪の組織幹部は研究者(社畜)よりもずっとレールガン女子高生を意識した活動をしており、彼女がなりきり女子高生と呼ばれる女子高生らしからぬ弱い女子高生に執心していることを把握していた。故に狙いはなりきり女子高生だ。ただしなりきり女子高生は多くの女子高生とは異なり、血肉に飢えることもなく正気を保っているために自宅からの通学を許可されている。悪の組織はなりきり女子高生宅の座標特定ができておらず、仕方なしと代替として八十センチ列車砲および量産型女子大生を用意した。幻の八十センチ列車砲は量産型女子大生から抽出した女子高生変質エネルギーを弾丸に込めることで、量産型女子大生一人分の命と引き換えに広域殲滅を達成するのだ。悪の組織が命令を下す。なりきり女子高生追跡マーカーが途絶える地域を狙って、幻の八十センチ列車砲による砲撃が炸裂する。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で守護神を召喚した。

ホームランプーが召喚された。

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