第1144話「性癖拡散阻止」
午後六時の墓場。
幽霊が現れた。
肝試しに来ていた少年は胸(一般人が想定するおっぱいを指す言葉。でかい方が良いとは限らない)よりもずっと髪フェチだった。化けて出た女の幽霊は美しい黒い長髪をしていたので少年はバリテンション上げ上げになってしまい辛抱たまらんと幽霊に向かって跳びついた。物理的接触が困難な幽霊ではあったが、それでも懸命に髪に触れようとする少年に恐れ戦きつつも心のどこかで憧れを抱いていた。女の幽霊は生前から怖がりだったため、死後も幽霊として人間を恐怖させるというお役目が果たせずにいた。しかし少年は、幽霊を怯えさせている。この少年の姿こそ、自分が目指すべき理想なのではないかと幽霊は考えるようになっていた。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で幽霊の思考を霧散させた。
こうして女幽霊の危険な性癖が拡散されたことによる街の崩壊は未然に防がれた。
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