第933話「人の鬼と書いてレールガン」

掲載1000日目直前キャンペーン_ゲスト回 作:鶴川


午前一時のマンション。

町工場の社長が現れた。

社長は明日までに従業員の給与を工面しなければならなかったが、必要な金があと100万円ほど足りなかった。金策尽きた社長は高レートのマンション麻雀に全てを賭けた。しかし東一局で親に満貫(一般人の想定する麻雀での点数の一つ。通常、親の満貫は12000点)を振り込み一人沈みの最悪のスタートである。上家は国士十三面待ち、対面は純正九蓮宝燈、下家は23456萬五面張の5萬四暗刻単騎のド高目でそれぞれ聴牌している。社長に回された海底自摸は超危険牌で、社長は手出しでどれを切っても振り込むという最悪の状況だった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で社長の手牌を全て削り白にした。

字一色、四暗刻、白一色、海底自摸。

社長はチョンボで一人沈みトビ、工場は倒産が決定した。

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