第715話「現実の国と女子高生_7th」

午後一時の夢の国バックヤード。

大量に蓄えられた武器が現れた。

夢の国は夢(一般人が想定する理想となる未来の姿を指す言葉。夢を失うことすなわち未来を失うことである)よりもずっと現実を見据えていた。遠くない未来、破滅が訪れるとすれば必要となるのは武力だ。武器さえ、力さえあれば何もかも乗り切ることが叶う。娯楽施設として金を集め、軍隊式の教育で育て上げたキャストは武器を持たせた瞬間血も涙もない殺戮人形へとスイッチする。万物には建前と本音、表と裏があるのであった。

だがいきなりブランダーバスを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい吸引で武器を回収し自前の武器庫に転送した。

備えているのは夢の国だけではない。

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