第705話「本くらいとっとと返せ」
午後一時の図書館。
本を返却しない利用者に督促状を用意する司書が現れた。
司書は利用者(一般人が想定する図書館を使う人間を指す言葉。女子高生は該当しない)よりもずっと本が好きだったので期間が過ぎても返さないこの利用者と同じような過ちを経験していたが、だからといって今の立場上見過ごすわけにはいかず、というかこのままだと蔵書の一冊が失われる可能性さえもあると考えられるので督促状を用意しているのだ。他の利用者の迷惑とかは正直どうでも良くて、本がなくなる危険性を排除したい。もし仮に既になくなっていたとしたら、なんとか取り戻す方法を模索しなければいけない。そういう理由だった。
だからいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で利用者の本を返却した。
ついでに利用者をとっちめた。
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