第674話「命があるから死亡する」

午後五時の会社。

疲れを感じなくなった社会人が現れた。

社会人はストレス(一般人が想定する敵を指す言葉。ただし程度としては低い、いわゆる雑魚に該当する敵である)よりもずっと休日の存在が疲労の原因であることを理解した。休日がなければ延々と、疲労を感じる間もなく歯車として活動していられることを理解した。雑談もせず最低限の食事および睡眠以外はすべて仕事に費やすべきだと理解した。理解した結果、社会人は早々に死亡した。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で社会人を機械化して蘇らせた。

潰れることもなくなった歯車がここに降臨した。

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