第673話「余裕があるから思考する」

午後一時の診療所。

すっかりやつれた社会人が現れた。

社会人はストレス(一般人が想定する敵を指す言葉。耐性は個体差による部分が大きいので、ストレスでやられた人間を嘲笑ってはいけない)よりもずっとストレス解消の方が高い比率となっており、心身ともに健康的な生活を送ることができていると思っていたが、それは勘違い、妄想でしかなく、強大なストレスは着実に彼の身体を蝕んでいた。医師に心のうちを吐き出す。つらい、上司の当たりが強い、けれど一度休んだらきっともう二度と行きたくなくなる。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で休日を破壊した。

つぶれるまで動き続ける完全な歯車がここに完成した。

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