第659話「いつどんな時であっても酒を飲め」

午後七時の東京。

出張のため前日入りした社会人が現れた。

社会人は出張業務(一般人が想定する普段とは異なる環境で行う仕事を指す言葉。常に監視の目が光っているため非常にやりづらい)よりもずっと飲酒に重きを置いていたが、さすがに同僚がいる場面ではビール一杯程度に抑える必要があった。とはいえ彼の飲酒欲はビール一杯程度で抑えられるものではなく、食事を終えて早々に同僚と別れたのちホテルで着替えると夜の街に繰り出した。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で時間経過を速めた。

明日からが本番なのだからたまに肝臓を休めろとの天啓だったが、結局彼は猛烈なペースで日本酒を入れた。

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