第598話「つらいのは最初だけだから、絶対に気持ちよくなってくるから」

午後八時の会社。

蘇った忘年会魔人が現れた。

忘年会魔人は忘年会(一般人が想定する年間を通しての悪夢を払う儀式を指す言葉だが、これが会社主催となるだけで悪夢の積み重ねと同義の言葉となる)よりもずっとというほどではないが同程度に悪辣で、悪質で、滅びればいいのにと思われる存在である。おおよそ片付けたと思われたが直前となればまたしても厄介な案件をもたらし、遅くなってもどうせ残業は付かない。すべて忘年会魔人のせいである。会社員は上司に苦情を入れた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で会社員の性質を変化させた。

忙しさが快楽に変換されるようになった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る