第599話「黒と告発されなければ白」

午後九時の年末。

ホワイト企業に転職したと思い込んでいた会社員が現れた。

会社員は前職(一般人が想定する前の職業を指す言葉。この場合はブラック企業を指す)よりもずっと現職が良いと思っていたが、それは催眠状態が引き起こした悪夢である。この世にゴキブリほどもあるブラック企業はレールガン女子高生が引き金を引いてもすべて消え去ることなどなく、彼が就職した先も職員を催眠で洗脳しながら使い潰す悪魔のような企業であった。ブラックどころの騒ぎではない。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で催眠企業を破壊した。

しかし企業はまた新たな手でブラック経営を始めるだろう。

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