第455話「変化しないという幸福」

午後零時の会社。

疲労感に沈む学生が現れた。

インターンシップは業務(一般人が想定する人生において辛い要素の一つを指す言葉。時期に関係なく年中辛い)よりもずっと楽ではあったが、学生時代はここで終わり、これから自分は社会に出るのだと感じることが何よりも辛いので、実質的な辛さはあまり変わらなかった。一度社畜となってしまえば痛覚は麻痺するので辛さを感じないのだが、慣れない状態こそが本来の姿であることは疑いようがない。

なのでいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で変質を阻止した。

学生は社会に出たのち死亡した。

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