第454話「作者の趣味」

午後十時の住宅街。

徐々に夏も近づいてくるはずなのに冬服を着込んだ神火飛鴉女子大生が現れた。

神火飛鴉女子大生は暑さ(一般人が想定する人生において辛い要素の一つを指す言葉。真夏のコミックマーケットだと特に辛い)よりもずっと寒さが耐え難く、いつでもマフラーやらコートやら手袋やらイヤーマフやらを身に着けていたが、それでも何故か脚は出すのが常だった。違和感を覚えるスタイルではあるが、一定のニーズはあるようで、大学ではそこそこに人気が高い。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でソックスを脱がせた。

争いが起きた。

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