第427話「理想の果て」
午後十一時の荒野。
激しい戦いの末、自宅で眠っているはずの火縄銃女子高生が現れた。
火縄銃女子高生は大人(一般人が想定する自分たちを指す言葉。女子高生ではなく、女子大生でもない)よりもずっと日常的にきつい修行のような毎日を送っており、それもすべて祖父の言葉があってのことだった。そうして夢を見ている。荒野に一人。きっと未来の夢。もしくは現実。そんな終わりしか待っていなくとも、続けるのかと問う誰かの声。もしかしたら自分の声なのかもしれなかった。
だがいきなり火縄銃を持つ女子高生は小さく笑って、とにかくすごい覚悟で当然だろうと断言した。
火縄銃が輝き始めた。遠い日に見た幻のようだった。
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