第426話「闇を纏いし者」

午後十時の時空間。

妖刀を腰に帯びた女子高生が現れた。

帯刀女子高生は闇(一般人が想定する夜を指す言葉。あるいは死や地獄といった不吉な内容を指す場合もある)よりもずっと光のような強い精神力と、それに見合うだけの力量を持っていた。しかしそれでも届かない今のなりきりレールガン女子大生に対抗すべく、かつて闇と同化し消滅しかけた際に封印した妖刀を解放した。ただでさえ月を消滅させる威力から高まった妖気は、見ただけでその者の命を断つ。

だがいきなりなりきりレールガン女子大生がレールガンを取り出して、とにかくすごい攻撃で妖刀を破壊した。

帯刀女子高生の心は折れなかった。

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