第346話「Reset_13」

日付が変わる瞬間が引き伸ばされた時間領域の狭間。

〆切に喘ぐ作家が現れた。

真のデッドラインは明日(一般人が想定する次の日を指す言葉。月曜日なら火曜日、火曜日なら水曜日のカンパネラといった具合である)よりもずっと先だったが、作家本人には日付が変わった瞬間原稿が落ちると通達されており、死ぬ気になって原稿を進めていた。しかし限界は限界、日付が変わる寸前になった段階で作家の気力はなくなり、真っ白い灰となってコーナーで力尽きているような姿となって笑顔で死にかけていた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で遊びに費やしていた時間を破壊した。

すべての出来事における時間が失われ、物語は時を繰り返すこととなった。

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