第161話「暴力は良い、飲酒はもっと良い」

午後四時の実家。

録画した番組を流していると、スパコンを台無しにした警察官が現れた。

愚か者は自身の常識(世界を指す言葉。広げることも狭めることも自在であり、故に手っ取り早い人間の計りとなる)よりもずっと外に広がっているはずの文化を拒絶して日々を過ごしているため、現在の状況とそれがそうある意味について思考することはまるでなく、自分の答えが完全に正解だと信じ込んでいたので顔面を殴られることになった。

なのでいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃をするまでもなく視聴者の心が少しだけスッキリした。

視聴者はもっとスッキリするために冷蔵庫から酒を取り出した。

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