第84話「ポジション・チェンジ」

午後十時の居酒屋。

恋愛相談ができないことを嘆く青年が現れた。

青年は友人(童貞オタク)よりもずっと恋愛事について相談できる人間を求めていたが、交友関係が狭かったためそういった友に心当たりがなく、かといって友人に相談すれば「はぁ、自慢かよ?」と煽られるというこちとら本当に大変なのにと酒臭い口からため息を吐いていた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で人の立場になって物事を考える精神を人々の心に芽生えさせた。

世界から争いがなくなった。

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