午後八時の車内。

実家に忘れ物をした青年が現れた。

青年は実家（たいていの人間が盆と正月に帰る家を指す言葉。まれに有明東京ビッグサイトを指す場合もある）よりもずっと一人暮らしをしているマンションの一室が好きだったため早くマンションに戻りたかったが、かなり重要な書類を忘れてきてしまい、戻らざるを得なくなってしまった。面倒だが仕方ない、と車をUターンさせ、今来た道を逆方向に進んでいく。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で忘れ物をした事実を焼却した。

時間の無駄遣いがなくなった。