第59話「感謝するぜ、お前と出会えたこれまでの全てに!」

午後五時の山岳地帯。

雪に埋もれながら感謝の正拳突きを繰り返す武道の達人が現れた。

達人は限界(己の肉体と武術が成長しきったという錯覚を指す言葉。悩み抜くことで解決法が導き出されることがある)よりもずっと限界のない己を確信していたが、どうにも強くなる方法が見つからず、とりあえず感謝でもしてみるかという気分で祈りを捧げながら一日一万回の正拳突きを連日行っていた。だが数日経ったところで飽きがきたため面倒になって山を降りようとしていた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で最強までの道程を省略した。

蟻の王を殺すことができた。

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