第32話「やっぱり僕は王道を征くチョコレート系ですか」

午後十一時の廃墟。

幽霊屋敷と呼ばれる不気味な建物の一室、幽霊が現れた。

幽霊は果汁グミ(果汁百パーセントを主張する株式会社明治より発売されているグミを指す言葉。果汁百パーセントってグミじゃなくてマジで果汁じゃん、という話でよくネタにされる)よりもずっとフェットチーネグミが好きだったが、幽霊の死後に発売された果汁グミ白桃味はとても興味があった。ジューシーな白桃の味わいを心地好い弾力食感で味わえるという謳い文句は非常に魅力的であり、くわえて幽霊も生前は桃のようだと褒め称える肌の持ち主だったため、共感する部分もあり、食欲は尽きることなく湧いてきた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で幽霊の死因を抹消した。

チョコレート効果の売上が増えた。

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