第31話「新たに人となった者」

午前三時の繁華街。

酒に溺れる中年男性が現れた。

中年は新人(新しく人になった存在を指す言葉。人間として欠落している箇所は多いが、成長して化ける可能性が高いため重宝される)よりもずっと人間に慣れていたが、慣れたが故に余計な挙動を起こしてしまうこともあり、結果として何時間もやけ酒を飲むような事態を生じさせてしまった。同期の中には役職を任され経営を管理している者もいるのに、どうして自分は上手く仕事ができないのだろうと考え、その度に逃げるように酒を飲むことの繰り返しだった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で中年のストレスを解消した。

中年は救われた。

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