第33話「闇に染まりし獣の王」

午前四時のジャングル。

日が昇ると同時に活動を開始する獣のうち、百獣の王であるゴリラが現れた。

ゴリラはチンパンジー(霊長目ヒト科チンパンジー属に分類される類人猿を指す言葉。悪性が高い)よりもずっと力が強かったが、その中でもこのゴリラはゴリラ一倍力が強く、身体が大きく、優しい心をもったゴリラだった。圧倒的な威力を誇るゴリラ・ストレートを駆使してチンパンジーを討伐したこともあり、そうした経緯から、今では立派に長としてゴリハルトと呼ばれ里を率いていた。彼の根底にある正義の心はかつてジャングルで出会った人間の少年との交流で培ったものであり、少年との思い出は彼が正しく長を務めるための源流である。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で少年との思い出を消去した。

悪のゴリラが誕生した。

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