第14話「君の名は。」

午後十時の安アパート。

会社の飲み会によって心を殺られた若者が現れた。

若者は酒(エチルアルコールが含まれた飲料を指した言葉。人類における初期からの向精神薬として機能するが、酩酊による無秩序は社会から忌避される傾向にある。そのくせ小規模社会では好んで酒宴が開かれるので、現代では逆にストレス要因として見られることも多い)よりもずっと濃縮還元ジュースの方が好きだったが、上司の誘いを断ることができる状況にはなく、週に何度かは無駄金としか思えない数千円を溶かして飲み屋に連れて行かれていた。積もりに積もった金を取り戻すことができれば最新ゲームハードを購入したりスマートフォンアプリのガチャをもっとたくさん回して可愛らしいキャラクターを入手したりすることができるはずなのにと嘆き悲しみを吼えた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で近代的なアルコール製造法を撲滅した。

巫女萌えが性癖になった。

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