第13話「老人は草葉の陰から見守ってろ」

午前四時の田舎。

記憶力の低下した老人が、新聞を受け取りに現れた。

老人は新聞配達員(新聞配達を行うスタッフを指す言葉。ここでは正社員ではなく、作業を行う者のうち大半を占めるアルバイトやパートを示している)よりもずっと老化が進んでおり、身体を動かすのが辛くなっていたが、新聞配達員を出迎える気持ちが芽生え始めていたので新聞は直接受け取ることが習慣化していた。そのために生活時間が狂い、妻に迷惑をかけていることは承知だったが、どうしてもやめられなかった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で老人を駆逐した。

保険金を高額にしていた甲斐があった。

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