第10話「ひとりぼっち惑星」

午後五時の町田。

イチマルキューのシャレオツな店頭に、超絶美形のイケメンが現れた。

イケメンはブサメン(キモオタ)よりもずっと女にモテており、女性たちからたくさんの貢物を授かり、何十年に一度の美形モデルとして雑誌やテレビでも特集され、かなり調子に乗っていた。顔面偏差値がこの世のすべてを司っているのだと信じて疑わなかった。気持ち悪いブサオタを見下し、自らの人生を褒め称え、栄光に満ちた未来を確信していた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でイケメンの存在感を消去した。

イケメンは孤独死した。

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