いきなりレールガン女子高生

第1話「地底人はすごいがレールガン女子高生はとにかくすごい」

午後三時の東京。

プレミアムフライデーで人々が浮かれている金曜日、地底人が現れた。

地底人は地上人(一般人が想定する一般人を指す言葉。ここでは地底人との比較のためこう表現する)よりもずっと高い技術力を誇っており、現代兵器の数々をもってしても討ち滅ぼすことは不可能に思われた。自衛隊のみならず世界各国の軍隊が総出でかかっても地底人は余裕綽々、地上人は最終手段として核爆弾を投下したりもしたが、あっさり無力化されてしまった。もはや地上人が地上の支配者であったのは過去の話になろうとしている、すなわち地底人主導の暗黒時代である。主要国際機関の幹部たちは地底人に取って代わられ、地底人を優遇しつつも地上人の尊厳を損なわない程度の適切な法が敷かれようとしていた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で地底人を撃滅した。

東京は救われた。

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