第25話 騎士団長との試合
騎士団長は観戦している騎士たちに向いて、自分が俺には勝てない事を話した。まぁ俺のステータスは強すぎるから当然なのだが。その上で、戦場で強者が出てきた時の戦い方を自分の戦闘を見て学べと騎士たちに告げた。
ちなみに騎士団長のステータスはこれだ。
名前 ガリウス=フォートレス
レベル 182
年齢 32
種族 人間
職業 騎士団長
HP 3000/3000
MP 1500/1500
物攻 1500
物防 1000
魔攻 1000
魔防 950
筋力 2300
スピード 1500
運 850
魔法適正 火、土
固有スキル《ユニークスキル》
〔剣帝覇気LV4〕〔爆連剣LV6〕
スキル
〔統率LV5〕〔帝級剣術LV5〕〔超回避LV7〕〔縮地LV7〕〔威圧LV8〕〔受け身LV7〕〔気配探知LV5〕〔隠密LV4〕〔火魔法LV5〕〔土魔法LV3〕〔無魔法LV6〕〔毒耐性LV5〕〔麻痺耐性LV5〕〔苦痛耐性LV9〕〔硬直耐性LV7〕
称号 フォートレス伯爵家次男、クリード神聖王国騎士団長、右翼剣帝
気になったものだけ上げていこう。
〔剣帝覇気〕
剣帝と認められた者のみ取得可能。例外は過去に剣帝であった者。アクティブスキル。
〔爆連剣〕
一秒間に、消費MP×10分の1の回数分の剣撃を行う。アクティブスキル。
〔帝級剣術〕
上位剣術から進化したスキル。上位剣術よりも剣の扱いが上手くなる。パッシブスキル。
〔縮地〕
目に見えている範囲まで一瞬で移動できる。距離はレベル×10m。アクティブスキル。消費MP50。
〔無魔法〕
消費MP×3倍、身体を強化する事ができる。またkg×移動距離×移動時間=消費MPで視界に入るものを動かす事が可能。ただしはっきりとものが見えていなければ使えない。アクティブスキル。
右翼剣帝
剣神を中心とし、右翼、左翼の剣帝が存在。その右翼側の称号。
ルールは先ほどと同じになった。
そして騎士団長と俺は向かい合い、構えをとった。騎士団長は大剣使いのようだ。今回は俺も騎士団長だから木剣を構えることにした。
そして騎士の1人が、号令をかけ、試合が始まった。
「始め!!」
すると始まった瞬間、騎士団長は俺の目の前にいた。そして俺に目にも留まらぬ速さ(俺たちは別)で剣を振り下ろしてきた。
「(ブォン!!)はぁっ!!」
俺はとっさの判断で、自分の木剣を騎士団長の木剣に添え、剣を滑らせるようにして流した。すると騎士団長はその事が分かっていたように、下からの切り上げを行ってきた。流石に当たると感じた俺は後ろへ一瞬にしてさがり、再び向かい合いあった。
そして思わず、
「い、今のが〔縮地〕ですか...。」
と呟いてしまった。すると、
「ほう...。鑑定持ちか...。これはまずいな。一気に勝負をつけさせて貰う!!」
と言って再び〔縮地〕で俺に接近し、
「〔爆連剣〕!!」
とスキルを発動し、剣撃を行ってきた。
俺でも流石に全ては避けられなかったが、木剣を使い、なんとか体には傷を付けずに凌ぐことができた。しかし木剣はボロボロになって使い物にならなくなってしまっていた。
俺は素早く後ろにさがり、一瞬で騎士団長の背後を取ると首に手刀を打ち込む。しかしそれを騎士団長は予測していたようで身を屈め、逆に横薙ぎを行ってきた。
あまりの動きに驚かされた俺は一瞬気を緩めてしまった。騎士団長はそれを見逃さず、騎士団長の木剣が横腹に入った。
痛みこそあまり感じないものの、横腹に食らったことで、思わず顔を歪めた。
そして俺は気をもう一度引き締め直すと、今度は騎士団長を翻弄するように様々な場所に一瞬でステップで移動し、完全に騎士団長の死角に入ったところを狙い拳を突き出した。
騎士団長は何とか気づけたようだが、既に遅く、俺の拳が騎士団長の腹へと入った。
そして俺の拳を食らった騎士団長は練習場の壁に飛んでいき、
ドガァァァンッ!!
と音をたて、壁にぶつかり、騎士団長は倒れた。
思わず、少し強めに殴ってしまったことに気づいた俺は素早く駆け寄り、回復魔法を掛けた。
そして騎士団長はゆっくりと目を覚ますと、
「勝てないことはわかってはいたが凄まじいな...最後のあれには本気で翻弄されてしまったよ...」
と悔しそうに笑った。
戦いに夢中で忘れていた騎士たちを見ると、さっき気絶させた騎士は起きてきており、観戦していた騎士と一緒に口をパクパクさせていた。一方、モミジはさも当然との様子でうんうんと頷いていた。
そして騎士団長はゆっくりと立ち上がり、
「お前ら!!今の戦闘をしっかり見ていたか!!戦場ではどれだけ強い相手が出てくるかわからない!!こいつのような強者が出てきた時、やられることがわかっていても、一発でもいい!!相手にダメージを与えろ!!その相手の戦力を削ぐことにつながる!!それの積み重ねが戦争の勝利に繋がる!!いいな!分かったか!!」
と騎士たちに声を掛けた。そして、
「「「「「「「はい!」」」」」」」
と最後まで諦めず頑張った騎士団長の姿を騎士たちはキラキラした表情で返事をした。
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