閑話 勇者たち

常也たちが魔境につき、家のスペックに呆然としている時、王城の勇者たちは部屋でくつろいでいた。



勇者には1人づつメイドがつき、この世界の常識や魔法について簡単に説明され、メイドが部屋から出て行った後、聖哉は魔法をうまく使うために魔力を感じようとしていた。すると部屋のドアがノックされた。


トントン


「どうぞー。」


と聖哉が言うと、麗が部屋に入って来た。


「ねえ聖哉、あの子達どうなったんだろうね。もしかして地球に帰ったのかな。」


「そうかもしれないね。常也君たちはステータス値が軒並み低かったからね。」


「そうよね。地球に帰ったら私たちの活躍教えてあげないと!!・・・でも確実に全員が生き残って地球に帰れるとは限らないのよね・・・。」


「大丈夫!!僕がしっかり君を守ってあげるから、君はみんなに回復魔法掛けてくれればなんとかなるって!!」


「そ、そうよね。ありがとう聖哉...。みんなの前では普通にしてたけどやっぱり怖かったみたい...。私もみんなのために頑張るわ!!...もうあの子もいないし...。」


「うん!!みんなで力を合わせて助け合おう!!それと最後聞こえなかったんだけどなんか言った?」


すると麗は首を振って


「なんでもないわよ。ただの独り言よ。」


と言って聖哉の部屋を出て行った。


その2時間後、食堂にて王女から正式に常也たちが地球に帰還した旨を伝えられた。

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