第15話 行き着く先とスズメ

ブーン…………


暗がりの中、私は、その道を進む……


…………


言われた通り後ろは、いっさい一切いっさい見ない


…………


やがて暗闇は、終わりを迎え光が緑がそれをおおうように迎えにくる…………


ーーーーーーーーーーー


一本いっぽんの線がピーンとはりつめた感覚…………


……………………


公園?…………私は、今、公園にいる?。


「オネェさんだれ?…………」


へ………………?子供?


「お.ね.ぇ.さ.ん.は、.だ.れ」


「え?…………」


人の子供…………女の子…………年は、4、5歳くらい…………いやもう少しうえくらいか……


「ねぇ!ねぇってば!」


「あ…………あのね…………おねぇさんは…………」


………………


何て言えばいいんだろ…………私、自身ここまでの展開…………何がなにやら…………


「あ!きた!」


「え?…………」


目を移すとその公園にひとりの男が大きな荷物を抱えはいってくる。年は、三十路をこえ40歳前後といったところか……


「フフン🎵」


女の子は、なにやら嬉しそうに、足をばたつかせそしてなにやらノートに書きはじめる…………


「おねぇさん!お名前は?」


「え!?…………え~と美琴!………橘 美琴!……え?橘?」


「ふう~ん美琴ちゃん……じゃ!みっちゃんだね!」


…………お月様のような満面の笑み…………オレは…………ミッチャンってなんか古臭いからやめてとは、当然の100%言えない…………いえるはずもない!


「ねぇねぇみっちゃん!あれなんてギャグかしってる?」


「え?……は?」


「ドゥ~ん!!!ドゥ~ん!!!ドゥ・ラ・メール!!!」

「フフフフ……」

「間違ねぇ!犯人は、ドゥ・ラ・メール!!!」


……先の男……全裸に白ブリーフ1枚………股間にゴールドフィンガー右手………ヤバい…………ヤバいぞ…………あれは、犯人じゃなくギャグじゃなくたぶんっていうか絶対子供に見せちゃダメな大人だ…………たぶん…………


「だっぷんだ!ズルズル……」


変態先の男が股間を地面に押し付けさらに加速する…………ヤバいヤバいぞ…………


オレは、大人としての責任、身をていして彼女幼子の前にたちつくす…………


「お嬢ちゃんお名前なんていうのかな…………」


空間場面をかえる…………


「え?……すずめ!かとうすずめっていうの!」


すずめ?…………ずいぶん思いきった名前を…………まぁいい……今は、分別ある大人の判断としてここを退避だ……


「すずめちゃん……ちょっとおじさん、もといおねぇさんとお菓子でも買いに行こっか…………」


言ってる最中さなかあれこれってもしかオレって誘拐犯的犯人?的、錯覚に捕らわれ話を途中で区切るオレ。


「え?……お菓子?」


「うん……おかし」


「う~ん……」


すずめちゃんは、その間もノートになにやら一生懸命いっしょうけんめいに絵?たぶん絵を描いている。


「アンっビシャスっ!!ザッツ!オールエンドっ!バーイ!サンキュっ!」


………………


背中ごし全っ力変態の叫びごえがオレの背中をさす…………


「あっ!終わったっ!」


すずめちゃんのその言葉と同時振り向くオレの目に入ってきたのは…………


「待ちなさぁいっ!またおまえかぁっ!」


二人の警察官に追われる白ブリーフ1枚の男の姿だった…………


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