第10話 恐怖1

 ………………


 あれから私は、どれくらい暗闇目隠しの中、歩いたのだろうか…………男たちは、ある程度私をつれ回すとある場合でピタリと止まり、そして何も言わずその場を去って行く…………


 ………………


「ブワっハハハハ」


 突然!そのどすのきいた声は、私の小さな心臓こころを突き動かすのには、充分すぎた。


 その場でしりもちをついた私に、そのどすのきいた声は、言う


「はいりな」と………………


 ……………………あきらかに常人では、ないその声。私は、動く事が出来なかった。


「ブワッはっ!なにしてんだい!さっさっと入りな!もたもたしてるととって食っちまうよ!」


 声だけでわかる絶対的強者への服従…………私は、思考が停止していた…………

 次の瞬間、私は、何か工事現場のクレーンのような物で捕まれそして叩き付けられる。


「ブワッはっ!早くおし!このグズが!?」




 光と暗闇の間目隠しが外れる時私は、確かに見ていたんだ…………その巨大な動く影を………………


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