第6話 ガガミノケロッグ
……………………いったいここは、どこなんだ………………
そこは、いつぞや見たあざましい全面鏡ばりの夢の世界。
「は~いよっていって!見ていって!そして抜いていって~××××××××」
「……………………」
外から聞こえる卑猥な言葉と淫らな空気。
「トキさん203号室ご新規、ごっ指名入りました~よろしくお願いします。」
……………………薄手のオレンジ色のバスタオル1枚片手に洗面用具、ローションその他諸々のカゴ………………
……………………いやいやまてまていやまてここは………………
まるで与田話のようないやな予感がする。オレは、ここで働いているのか?
いや多分働いている。いや問題は、そこじゃない。そもそもオレは、いったいな………………
「美琴さ~ん501号室アルカリ様継続ご指名で~す!よろしくおねがいしま~す」
……………………いや………………いやいやまてまて今それどころじゃ…………
あたふたするオレは、笑顔の黒服に久しぶりだからテレてるんですねカワイイ的扱いをされ、ハイハイわかりました的にケロッグのバス桶ひとつ小脇に抱えらせられバスタオル1枚その鏡の部屋から運び出されていく。
「いやッ!ちょっうまてッてッ!」
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