魔術掠収《マジュッツ：ザ・ギャザリング》

（外部サイト”ミローの言葉 日本語訳Wiki”より引用）

　きみたちは、サミュエル・スタークを覚えているか？　彼は開発部の中でも優れたセンスを持つデザイナーだった。わたしの自慢の同僚だった。

　きみたちは、サミュエル・スタークがなぜ死んだか覚えているか？　彼は、職場において追い込まれ、脅迫され、暴力をふるわれ、侮辱され、死に追いやられたのだ。

　ついさきほど、マジュッツ：ザ・ギャザリングの公式が声明を発表した。しかし、賢明なる諸君には、あの文章の一字一句から溢れ出る欺瞞の色合いを、すべて正確に見分けることができたであろう。だから、あの文章その全てのセンテンスに含まれた現実との乖離を指摘するようなことはあえてしない。

　ただ、繰り返し伝えたいことがある。

　きみたちは、サミュエル・スタークを覚えているか？　――覚えているだろう、忘れられるものか。

　なぜ彼は自殺するまでに追い込まれなくてはいけなかったのか？　――答えは単純だ。彼の魂は善良で、故にあの邪悪な組織に殺されたのだ。

　ああマジュッツ：ザ・ギャザリング公式、邪悪の実在であることだ！

　最後に一つ、黙殺するつもりでいながらも、自らの行いに不正義があるがゆえにこそこそとこちらを盗み見ている連中に向けて、意味深長な言葉を残してこの発信を終わらせることにしよう。

　――ついに、月に来たな？　わたしがこの時にむけてなんの準備もしてないとでも？

　マイケル・ローズゲートより