KKN部誕生秘話?

ある日の放課後

その日は珍しく部活に冬希がいなかっ

た。そのせいか部室が静かに感じる。

そんな中せいじ君が口を開いた。

「ゆうやん先輩、入部する前にすずに

ゃんから部長の思いつきでKKN(キケン)部

になったってきいたんですけどこの部

っていつからあるんですか?」

「去年からだよ」

そう答えると一年生二人は驚いた顔でこちらを見た。

そりゃー驚くよね

「少しこの部活が出来た時の話をしようか」

始まりは去年の春、当時一年生だった冬希が『この学校で一番恐れられる一番おもしれー部活をつくるんだって!』って言って校長室に乗り込んだところからかな?

きっとそのときから始まっていたんだと思う。


入学式から1週間ほどたった放課後

部活に入るつもりもなかったが何となく文化部の部室を見てまわっていた。

すると見覚えのあるやつがこちらに向かって凄い勢いで走ってきた。廊下の端に避けようとしたがその時にはもう遅く、気がついた時には手を引かれて一緒に走っていた。

「なにがしたいんだ?」

わけもわからずそう聞いてみた。

「俺はこの学校で一番恐れられる一番おもしれー部活を作るんだ!だからお前も一緒に校長室に乗り込みに行こう!」

そうかえってきた時にこいつはバカだと思った。でも、同時にこいつとなら高校生活楽しくなりそうだとも思った。

どうなるかは分からなかったが校長室までついて行き冬希の意味不明な言い分に付け加えながらも校長を納得させてしまった。まさか本当に二人だけで同好会として設立させてしまうとは思わなかった。

その日のうちにどこからか部室を奪ってきてこの部活(まだ、同好会だけど)が設立された。

部の名前は「きけん!略してKKN(キケン)どうだ!俺の目標にぴったりな名前だろ!」って冬希がつけました。めでたしめでたし


話終えると1年生の二人はポカーンとしていた。

「ねっ。かなり冬希の思いつきでしょ」

そう聞くと二人は「「よくそんなんでついて行きましたね!」」と聞いてきた。

なんでだろうね。冬希にはついて行きたいと思わせる不思議な力があるんじゃないかな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

KKN 悠莉 @YUURIARAKI

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る