第3話 世紀末就活
妹の活を受け今職業安定所の前にいる。
自由を歌ってるこの時代になってもまだこのようなものが残ってるってことを考えると根本的には変われないのだなと思う。
慣れた手順で、手続きを済まして名前を呼ばれるまで待機、これも慣れたもの。
「北島さん。北島彰人さん。」
名前が呼ばれたので、窓口まで行く。
「本日はどのようなお仕事をお探しで?先月の職場はもう退職に?」
「まぁ、色々とありまして・・・。今どのような求人がありますか?」
「そうですね、、このあたりだと今多いのは工場ですかね。あとこれですかね、」
そういって、手渡された紙には、
『初めてでも大丈夫、未経験者大歓迎!!経験豊富な先輩が優しく教えてくれる!!』
どこにでもある一般的な募集要項しかし、、
『肩パットや金属バットの貸し出しあり、髪型も自由、給料形態もその日の出来高制、先輩の中には日給10万クラスも、みんなで世紀末ライフをエンジョイしちゃおう!!チーム・タイガーファング』
「人手不足なのかよ、、、ってなんなんすかこれ?」
「求人情報ですが?」
「いやいやいや、アカンでしょこれ。いくら職業の自由だからって治安悪化推進してどうすんの。」
「まぁ、北島さんだいぶ転職なされてるので、普通の仕事が合わないかとおもいまして、、、」
「いやまぁそうだけどさ、これはないよこれは、他にはなにかありますか?」
「んーこれはどうでしょう」
そういって渡された紙には
『楽器経験者大歓迎!!ドラム、ベース、ギター、好きな人集まれー!!』
(このご時勢にこんな求人っていったいどんな職なんだ?)
『車の上に乗って演奏するだけ、火の吹くギターや大きな太鼓、我がタイガーファング、』
「他はなにかあります?」
「はー、他ですかでしたら、これなんて」
『ともに英雄の扉を、』
「偏りすぎじゃない?根本的にダメなの業務内容が問題じゃないの、しかもこれもタイガーファングだし。ヒャッハーじゃなくてもっ普通なのふつーのお願い。」
「いやふつーですか、、んー、、これなんてどうですか?」
そこに書かれていたのは、、、
まっどらいふ 也山 @roke
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