フードファイター物語

@honoka0524

第1話 食べ物の国

どこにでもいる男子高校生、「小林 浩大」は実は隠れゲーマーだった。

前にも何度かゲームの大会で優勝したことがあった。しかし、クラスのみんなには誰一人として浩大の正体を知ってる人はいなかった。

それもそのはず、どこにでもいる男子高校生とはいっても、成績は平均より下、友達も少なく、運動もあまり得意ではない。唯一できることがゲームとするどいツッコミといったところだろうか。

そう、彼は地味なのだ。つまり、浩大に興味を持つ人なんて滅多にいないのだ。

でも浩大もはじめはゲームを全くやってなかった。というより興味すら湧いてなかった。

そんな彼がなぜゲーマーになったかって?

それは丁度一年前の今日、浩大はなんとなくパソコンをいじっていると、こんな広告が目に飛び込んできた。


「君も始めよう!本格派RPG☆ いつでもどこでも画面の中の友達とあえるよ!!詳しくは下のリンクからみてね❤」


「RPGか、、やったことないな、、、いつでも友達にあえる、か、、、ちょっとだけやってみようかな、、、?」


ゲームをいれてから三週間ほどたった時にはもう、浩大はすっかりゲームにハマっていた。

そして次々とゲームをプレイしてはクリアし、プレイしてはクリアを繰り返した結果、ゲーマーになっていたのだ。

今朝も学校に行く直前まで、ネトゲをしていた。昨日の夜も遅くまでゲームをしていたせいか、目の下にはくまができてる

まあ、いつもできてるんだけどね


「あれ、、?あそこになんか穴があるような、、、ってそんなわけないよな、、w」


とかいいながら見に行くんだけどね

どうせ空いてないに決まってr、、


「って、えええええええ?!開いてるんだけど?!え、なに皆見えないの?!こんなにでかい穴があってよく素通りしてたな!?」


冗談じゃない、本当に大きい穴が開いてるんだ。どのくらい大きいかというと、道の幅がほとんど無いくらい、、

しかも穴の中でなにかが光ってる気がする

手をのばすが、全然届かない。


「仕方ない、、あきらめて行くか、、、、」


立ち上がろうとした瞬間、手を滑らせて穴の中へと落ちて行った

穴の中は真っ暗で、見えて30㎝が限界だ


「いたたたた、、おーい!誰か助けて下さい!!  返事なんて来ないよな、、仕方ない、登るしかないか、、っていたたたた、、足捻ったっぽいな、、どうしよう、、あ!そういやあの光ってたのはなんだったんだろ、、探すか」


しばらく床に沿って歩いているとなにか固いものに手が触れた


「これは、、懐中電灯、、?あ、これつく、、これで周りを照らしながら進める、、!!」


懐中電灯をつけるとすぐ近くに小さなボタンがあった

どうやら、それに光が当たって、反射し、光ってたようだ


「押してみようかな」


ボタンを押すと一気に光が灯った

どうやら外へと続く道が開いたらしい。

浩大は道に沿って前へと進んだ。


外に出ると、浩大は驚いた

外は外でも、普段通りではない。

なぜなら、、、全てが食べ物で出来ているからだ

しかも、面白いのが場所によって食べ物がわかれている。僕らの世界でいえば、〇〇市とか、〇〇区みたいな感じかな?それが食べ物で作られているんだ

まず、今の僕から見えるのは5つ

サイダーの川、お菓子街、チョコレー塔、サラダの草原、飴湯

気になる所は沢山ある。とりあえずまえに進もうとしたとき、紙が落ちてきた

気になって中身をみると何か書かれていた

内容は


「この手紙を読んでいる者よ、お前は今日から勇者とし、この食べ物の世界を裏で支配しようとしている魔王を倒しに行きなさい。

武器や防具はこの先にあるお菓子街にいけば手に入ります。

そして、魔王だけではなく、普通の敵もいます。

そして、人間もいます。仲間を作って魔王を倒すことも可能だし一人でもかまいません

そう、これはリアルでやる冒険ゲームです

ただ、ゲームですが、途中でやめる事は不可能です

とりあえずがんばってね☆」


「なんだこれ、、てか口がいいのか悪いのか分かんねぇ、、、てか嬉しいのか嫌なのかも分かんない、、、でも面白そうだからやってみようかな、、?取り敢えず装備とかしっかりして、仲間を作ってから魔王討伐だな、、そうときまれば早速お菓子街に行こう!!」



ここかな、、?

とりあえず、装備もらって、サイダー川から周っていくか、、、


「こんにちは、、、僕勇者って言われたんですが、武器と防具を貰いに来ました、、」


「ああ、勇者様待ってましたよ❤どうぞ持って行って下さい!!」


ああ、話が早い子で良かった。


「そのかわり、、、」


「ん?」


「私も魔王討伐の仲間にいれて下さい!!」


一瞬僕の頭が真っ白になった。

だって、誰がどう見ても可愛くて大人しそうなのだ

そんな子が魔王討伐なんて、、

僕が驚いていることに気が付いたのか、その子は呆れた顔をしてこういった


「はいはい、こんな可愛い子が魔王討伐なんて意外すぎる、、ですって?」


?! 読まれてる、、!!なんでそんなにはっきりとわかるんだ、、


「ん?なんでそんなに的確なわかるのかって?」


また読まれた、、!! この子、一体何者なんだ(-_-;)


「私が何者かって?じゃあ改めて自己紹介するわ❤ 私は羽菜、そしてこの国には色んな能力を持っている人がいるの。 そしてその能力は人によってちがうの。 つまり、この国に能力が同じ人はいないの。その能力が私の場合人の心を読めるってだけ」


な、なるほど。でも皆違うってどんだけ範囲広いんだよw

僕がクスッと笑った瞬間羽菜も微笑んだ


ドキッ


いや、ドキッてなんだよ?! 

でも羽菜を見ているだけなのにどんどん鼓動が早くなっていく

そ、そうだ水!! 水もらおう!!


「ごめん、タイミング悪いんだけどさ、水くれないかな、、?」


「分かった。そのかわりに仲間にいれなさい!!」


「ああ、もう分かったから!!はやく水!」


もう仲間と認めるしかない。じゃないと落ち着けない

そわそわしてるのがばれたら何してくるか知ったことじゃない

取り敢えずとっとと魔王倒して帰らなければ、、

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