悲しい結末

気がつくと瑠璃ちゃんと二人で柱に縛られていた。

「今さらやめろなんてもうおそい。あなたも私をあざ笑っているんでしょ?」

女の目の前には樹里さんが縛られていた。

「こんなことしてなんになるんだ。それとも俺達をだましていたのか?」

樹里さんは静かに言う。

「だましてた?騙したのはあんたたちでしょ。私のことを受け入れているふりをして騙した。私が水商売にてをだすバカな女だからそれでいいてあの人も思ったのよ。自分の欲望をみたすために私をもて遊んだのよ。」

アツッ背なかがアツい…………

「キラや瑠璃は関係ないだろ。俺に恨みをぶつけるならいくらでもすればいい。金でいいのか?それとも抱けばいいのか?」

樹里さんの言葉に背中の熱さがやむ。

「なにをいまさら?」

突然、女は頭をかかえもがきだした。

「もう嫌なの。私は人を殺したくない。昴さんや柊さんを苦しめたくないの。」

女の顔がいっしゅん変わった。

あどけない少女のような顔…………

「復習したいんだろ?お前を苦しむ者たちに、こいつらはその生けにえ。」

女の体から光が差した

「人を殺したくない。私は素直になれないだけ…………」

激しく光がほとぼしる。

ガチャン、

樹里さんの呪縛がとけた。

樹里さんは呪文を唱えた

激しい炎があがりそれはあの傷だらけの女性に吸い込まれた。

「アリサ、だいじょうぶか?」

樹里さんが光をたたえながらこちらにきて私達の束縛もとけた。

「この空間は海の中だせいぜいそらって死ぬがいい。」

水がおそいかかってきた。

瑠璃ちゃんと私は手をつないだ。

ゴボゴボ

水がおそいかかる。

「器なんていくらでもあるさ。」

高笑いがひびく。

私達だめ?

バシュー

激しい水圧とともに私達は外にはきだされた。


「ユーリ、せいこうした。あれは偽りだ。やつがあやつっていたのはこっちだ。」

声だけきこえて私の意識はとおざかった。


「あいつがどうなろうと別にいいよ。『ガイヤ』はアゲハのとこでやり直せばいいし。」

トシヤさんがそう言ってため息つく。

「俺は許せないけど。彼女の状況からして恨めないな。」

私の肩を抱いてシンヤが言う。

アリサさんはトシヤさんの恋人なんだそうだ。

一般人の彼女は私達に恨みをいだいていたようだ。

意識をもどさず、全身に火傷をおい入院している。

「樹里のやつアリサが好きだったのか。」

松葉杖のヒーちゃんが言う。

私達が海の中にいる間に一戦いあったとか。

例の外人は消えたらしい。

トシヤさんは学園のこともあるからずっとは付いてられない。

樹里さんがずっとついている。

「アリサも言ってくれればいいのに。きいつかいすぎ、状況わかってればアゲハさんが保護してくれただろうし。」

瑠璃ちゃんもため息だ。

カノちゃんにも酷いことしたけど彼女の悲惨すぎる出来ごとをきいて瑠璃ちゃんと昴さんは恨めなくなったらしい。

「アゲハも頭抱えてるよ。自分が仕事に集中しすぎたって。」

タツヤさんがビールをのみほす。

「ショックだったんだろうね。流産して信じてた育ての親に捨てられて…………あげくにレイプてひどすぎる。トシヤ、いいよ仕事なんてギンにまかせとけば。」

さよさんの言葉にトシヤさんは複雑な顔する。

「行方不明になる前に会う約束してたんだろ?」

「僕といると同じことになりそうだし。樹里のほうがアリサを幸せに出来るよ。」

部屋を出ていく。

「アリサが意識戻ったら一緒に住むからね。いやていうならしんちゃんが出ていって。」

瑠璃ちゃん、半分やつあたり。

「なんで僕だけなの?」

「たっちゃんは横浜のアゲ姉のとこだから問題ないもの。」

ちわげんかになりそうだ。

それにしてもまた戦い?

平和な日々てつづかないのね。

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ラブ☆o☆ラブパニック学園~異世界編~異世界編 永久 夏波 @fumakamami

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