ユーキスの陰謀とてがかり

白と金色の部屋で昴と柊はタバコを吸いながら待っていた。

「くさい。ユーキスあいつらにあれをやめさせろ。」

ユーキスが二人のとこに来てささやく。

「今はしたがったほうがヤツはしゃべる。」

ガン!

柊が机を蹴り飛ばした

「あてにしねえ。ヒディーのが突き止めてくれそうだしな。」

二人は出ていく。


「ユーキスなりの考えがあってなんだろうけど俺には真似出来ないね。」

カミュールが肩をすくめる。

エル王の住まいは入り口じたいは豪華ではない

中はある王宮にユーキスがつないだのだ。

「ユーキスの作った門がもつとは思えないけどね。」

ローゼンがそう言ってカミュールの肩に乗る。

「今回の事件は厄介かも。ヒディーさんが見つけた入り口は数ヶ所あるけどどれもはずれで中には魔物がいたとか。」

サイの作ったマップを見ながらユーリがうなる。

「魔力でそいつのとこに行けないのかよ?」

「ユーリ達が追ってた魔物がいる空間ならヒディーなら行けるだろうけど、ユーキスの話だとおそらく違う。」

昴は手を握りしめる

警察の捜索で見つかるなら手のうちようはあるがそれは不可能だろう

「俺はそこに行ってみるからサイ頼んだぞ。」

ヒディーの声がして

サイが赤坊を抱いたタツヤを支えながら入ってくる

「花音?瑠璃は?キラは?」

「昴、すまない花音を救うのがせえいっぱいだったんだ。」

洋服のとこれどころはさけて血がついている。

「ユーリ、癒しを頼む。」

倒れたタツヤの額にユーリが手をあてる。

「俺はいい花音から頼む。」

カミュールが走って出ていく。

「外傷はないけど精神ショックは大きい。リラの葉の蒸し風呂に入って良く寝ればだいじょうぶだよ。」


ユーキスは従うふりをして情報を探る計画だ。

この王はすきだらけだな。

考えていることが手に取るようにわかる。

ユーキスは透視、自分以外の人間が見ている風景をみれる。

心を読む気読みはとくいじゃないが意識をすればできる。

エル王、一国の王らしいがすきだらけだ。

「だいぶ探れた。やつもあせってるね。」

前にユーリが手違いでこちらに運んでしまったネオスの城の一部にヒディー、ユーリ、ユーキスはいた。

「相変わらずひどい字だな。あの坊やの納める世界が壊されてこの世界に破片がちった。手がかりとして探したほうがいいのはパンドランてなんだ?」

「おそらくパンドラの箱、こちらの世界の聖書に出てくる箱で開けたらいけないかっきが。」

ヒディーは羊皮紙を読みすすめる。

「書物が見つかればあいつの力を借りなくてもいいてことか。」

どうやらエル王の住む城が崩壊し、大切な書物がこの地球のどこかにあるようだ。

「魔法書とかならこの世界で目立つから見つけられるけど。探している間に取り返しのつかないことになるかも。」

ユーリの言葉に同感とユーキスがうなずく。

「タツヤ殿の話から推測できるのはヤツは炎と水を操る魔術師だと思われる。俺は詮索に行ってくるよ。」

羊皮紙にヒディーは火をつけ燃やす。

「ユーリはこの世界の深部をしばらく探るから。ユーキス、なにか変化あれば教えて。」

ユーリはポッカリ開いた穴に飛び込む。

「俺も行くか。」

ユーキスも歩きはじめる。

カサと茂みがなりサイが現れる。

「書物ね、ローゼン探してこい。」

木の上にいる妖精に言う。

「じゃあこれはまかした。」

リラの葉をサイの腕におとす。


「じゃあ生きてはいるんだな?」

「瑠璃さんもキラも生きてはいる。ちらりとしか見えなかったけどエリーナがいたきがする。全身が血だらけだった。」

タツヤの話をきいて昴は顔をしかめる。

エリーナはトシヤのマネージャーで行方不明ときいていたのだ。

「菜穂のとこに行きたい。心配だ。」

タツヤの枕元でグッタリしていたサクラが目を覚ました。

「私がいく、ここにはピィー助もジンバもいるからタツヤは安心。」

肩から包帯巻いているサクラは痛々しい。

「菜穂のことは心配するな。柊と晋作がついてる。」

普通の人間なら二人でじゅうぶんだろが魔力は無理だろ。

タツヤが迷っているとフェニを肩に乗せたトシヤが現れた。

「昴、タツヤ。二人をさらったやつを晋作とカミュさんが捕まえた。」

柊が立ち上がる。

「昴はカノンのそばにいてやれ俺と聖がいく。タツヤ、無理に動くな、お前には守るべき家族がいるだろ。ピィー助に案内は頼むからだいじょうぶだ。」

トシヤが止める前に柊は出ていった。




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