うちの子達が人間に!
「それで済ませていただければ我が校は助かります。」
学園事務所になってしまった元はホテルの一角でギンさん、有朋さん、龍馬さんは電話と戦っている向こうでトシヤさんと昴さんが山のような書類をみながら判子押ししている。
「キラキラ、申し訳ないけどこれにこの印を押しといてくれないかい?」
ドカッ!
四角い箱の中の書類を手に取る、『ロシア王朝』幻の一品……なにこれ?
こった作りのランプ、これて例のお城のやつ。
『エジプトの……』これ問題にならないの?
「ここにある書いとり書の商品を買うかたは一部記憶が飛ぶ仕組みになっています。」
ギンさんの笑顔が怖い……さすが双子の兄。
サヨさんも金持ちで作った物を売る。
金持ちにとってはイタイガクじゃないから良いらしい。
父親はアイドルだけど貧乏暮らしだった私は驚く価格が書かれた紙にギンさんのごつい判子を押していく。
「キラキラこちらの半分はこっちでいいからね。インクもこれ。」
なんで違うんだろ。
インクが銀色、某映画のユニコーンの血みたいな感じ。
「なんだこれ?」
「聖なる獣の血を樹液に混ぜたものこれを使うと契約は永遠に切れない上にその者が悪意を持つととんでもない目に会うそうです。」
恐いんですけど、昴さんも肩をすくめた。
「貴重なものなんですよ、食べてもだいじょうぶですよ。」
なめる昴さん
サイさん机にまた山を乗せて
「ただ一なめでも劇薬なんで慾望強い方は大変だと思います。」
やばいきが……
「ちょっとまかせた。」
昴さんでていった。
「戻ってくるころには片付くな。」
冷静なトシヤさんになんにも言えなくなった。
「ああ疲れた。」
誰? パッチリ丸い目のナイスバディーは?
「人間て面倒な生き物だねいちいちあんなかみ切れで約束ごとしなきゃいけないなんて。」
シルバーグレーの銀髪の少年いう。
「キラだ!」
ゲシッ!
キックされて倒れそうになった私を背の高い男の人が抱き止める。
「かあちゃんに暴力ふるうな。」
バシッと少年をたたく。
かあちゃん、私まだそういう体験ないんですけど。
「人間になったの忘れてたんでしょトッポておバカね。」
トッポ?
よくみると少女と少年の腕には王様からもらった石の首飾りがついた。
「かあちゃん、俺はエメだよ。」
エー!
どういうこと?
「どうやら私が力を使った影響で動物達が人間化したらしいんですよ。」
みんなではないらしい。
ヒマワリは鳥のままだし。
「ウワッお前は人の形のままでいないでくれ。」
タツヤさんの悲鳴でふりむくと赤い髪にバニーガールのような服装のナイスバディーの美女がタツヤの首にかじりついていた。
「はーい!」
ポン!
サクラになった。
「カディス、いい子にしてましたか?」
目の下に隈を作り髭はえてきたトシヤさんは暖炉の前で猫と一緒にくつろいでいた例の新しいペトモンの首をだく。
炎に照らされた体は黒々としている。
口元に牙かるなら一見怖いけどこの子は果物とドッグフードで満足してくれる。
「さすがに全部はこちらに移動は無理でしたので見つけしだいカンさん達が蔵元様のお宅に運んでくださるそうです。」
そりゃそうでしょうねえ。
犬達もともかく猫達はいるところがテンデバラバラだし『ビューティハウス』にいた小鳥もエディさんが帰った後は逃走したし。
「人間になれた仲間はこっちにいるよ。」
ボムと音がして元の猫にエメが戻った。
「僕の大事な子達が心配だ。柊も樹理もいるし僕は一回、帰る。」
シンヤの場合は家具である。
心配て……ユーリさん帰ったから復元は無理でしょ。
「奥多摩でもどこでも行ってこい。僕はキラキラと甘い夜……」
ドカッ!
柊さんの頭にげんこつが落ちた。
「こいつが変なことしないように見張っとくよ俺も、いざとなればサクラで攻撃だ。」
ガシッ!
「ギャーいたい!」
大騒ぎになった。
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