奥多摩学園劇場、はですぎて地上が……

奥多摩学園は閉鎖に……

予算も苦しいから奥多摩は辞める!

昴学園長の移行でそうなった。

でも人の出入りは続いている。

残された物と引っ張りだされた骨董目当てでマニアが押し寄せる。

おかげでビジネスはだいはんじょうだけど住民には迷惑な話だ。

「とにかく売れる物は売って船に規制をかけましょう。」

実は公の場に顔だすのが好きでわないギンさんがしびれを切らした。

過去の事情で人にとくに外国人に顔あわせたくないというサヨさんと柊さんはどっかに行った。

サヨさんは海外に行ったらしいと美月は言っていた。

「そうだな売りたく無い物は地下に隠して。あの柱も必要ないなら売り物にしてもいいぞ。」

崩れたといってもエメラルドやら鉱石の柱なので、鉱物マニアが欲しがるらしい。

「俺らだけならあんな巨大なのは必要ないしな。キラ姫様の商売をだめにしたお詫びに一肌ぬごう。サイ手伝え他の国に行きたいなら好都合だろ?」

カミュさんの言葉にサイさんがウムとうなずく。

「ヤレヤレ、カミュといると事件なんて茶飯事だけどここまで酷いとうんざりだよ。」

鉱物探しにかり出されたローゼンが肩をすくめる。

「俺のせいじゃない。ユーキスが原因だ。お前はどこに隠れていたんだ?」

「花園に隠れていた僕みたいなか弱い者には闇の戦いは向かないのさ。ウワッ!」

シンバと名付けられたライオンもどきに足ではたかれ落下するローゼン。

「シンバ、カム!」

樹理さんに呼ばれて走って行く。

「食われるかと思った。」

昴さんのペンに腰かける。

「じゃま。」

ティーポットトにのせられた。

昴さんが机にしているのは石である下の柱はトルコ石で上はクリスタルてすごい組合せ。

「僕も横浜の社長の所に行こうかな。プライベートまで騒がしくて仕事が出来ない。」

学園のことは昴さんとギンさんがやっているので信也は依頼された曲作りをしているらしい。

気分転換に散歩をするたびに紛れ込んでいるファンに絡まれ迷惑らしい。

私もたまに捕まるから外に出たくない。

「アゲハの所じゃかわんねえだろ。」

書類から顔もあげずに昴さんが言う。

「少なくともうるさいやつらには絡まれず散歩出来る。」

『ブラッドムーン』の事務所社長は大きなお屋敷に一人暮らしで格安で部屋を貸しているらしい。

「よし、今後の学園プランはこれでいいかな。キラのことは心配するな通信システム復活させればいい。」

昴さんも迷惑なんだろうな、瑠璃ちゃんの話しだと、追っかけが凄かったたから地下で暮しはじめたらしいから。


「かわいい!はじめまして!」

戻ってきた瑠璃ちゃんはペトモンのピー助とポッキーが気に入ったようだ。

「どんだけ暴れたの?」

「暴れてない。悪いやつをやっつけてた。」

ライブで激しいプレーする昴さん、いくらなんでも建物は壊せないでしょ。

「カノがいなければルーも見たかったなあ。この子達はここで暮らせるの?」

「カミュさん達が帰る時に連れて行くて。」

ペトモン達の場所は立ち入り禁止のフェンス張られているので誰もこない。

「トウモロコシ食べる?」

入口に置いてある箱からトウモロコシをだす。

ピー助が喜んでかじっている。

「ルーちゃん、久しぶり。」

ケロップを抱いたユーくんが顔をだす。

「ユーくん、来てたんだ。この子もペトモン?おもしろい!」

瑠璃ちゃん、よくだけるなあ。

ケロップて顔リアルガマガエルだし、尻尾に刺もあるから私は触れない。

「はじめまして撲ケロップです。尻尾きをつけて、毒はないけど刺さると痛いから。」

抱っこしてるし……

「カノが起きるころだ。」

瑠璃ちゃんが動く前に昴さんが飛んでいった。

まだ魔力の影響が抜けないらしくほんとに目に見えない速度で飛んだ。

「そんなにあわてなくていいのに。シンさんいるから任せてもだいじょうぶだし。」

瑠璃ちゃんはのんきに歩いている。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る