王家の方々のお帰りに

一騒動さる

サイさんとカミュさんは残るとか。

「姫は先に帰して正解でしたね。王子がここまで弱るのはこの世界の気は濁っている証拠ですよ。」

エルさんがそう言ってため息つく。

「クイールにはむちゃをさせたな。ご迷惑おかけしました。残った物はお好きにしてください。出来れば心から物を愛してくれる人に譲っていただきたいとこですがね。」

ペトモン達はカミュさんが帰るときにということになった。

「なんか寂しいな二度と会えないと思うと。」

以外に異世界軍団になじんでいた柊さんがつぶやく。

「私もまだイロイロ一緒にユーキスくんと作って見たかったな。」

以外に別れに弱いサヨさんなんて白衣で目をこすっている。

「ここにこうして立っている王という姿は形に過ぎません。みなさまが私達を忘れないかぎりそばにいますよ。例え世界が違ってもリィー様はあながたのたくましさと優しさを讃えて下さるでしょう。昴さん、我が剣は貴方に差し上げましょう。貴方は芸術で民をお守りください。宇宙に真の平和が訪れますように。」

剣を立てひざまずいて両手をそえて挨拶する。

昴さんあわてて土下座する。

剣を受けとり王様が もとの場所に戻ると石の柱から光が集まる。

エメさんラルさんがサッと手をふると緑と青の光がわく。

「こんどこそほんとうのさよなら。」

光がなくなるとそこには砕けた柱だけが残っていた。

「ほんとうのに行っちまったな。」

昴さんが剣を抱えてつぶやく。

私の腕のなかのポッキーとトッポは何もいわずに目をつぶっている。

二羽の首には透明に中に細かい粒子の入った綺麗な石が輝いている。

オークを肩にのせたカミュさんが胸の前に腕を交差させ一礼する。

サイさんも一礼する。


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