モンスターライブの原因
「ユーキスじゃ役にたたないからヒーリンとエルに変わってもらった。ていうか誰?白の紋様を糸として使ったの?」
帰ってきたカリンさんがきくとラルさんがあちゃと額を押さえる。
「ペガサスの毛を紡いだ糸のなかに紋様が含まれていたのか。」
ペガサス?紋様?
「ラルさんあの中には封印されてた者もあったんですよ。それで衣服を紡いじゃ文字がメチャクチャになって異変が起こりやすくなるんです。父上に全部のカイジョウを一掃して貰ってます。」
カリンさんがヤレヤレと溜息つく。
「紋様てなんだ?」
「ネオスの魔術の一つです。精霊の力と言葉を糸のようにして本来は身にまといます。普通は紋様と剣、紋様と精霊を操る力とかセットですが紋様だけを使える者もいます。現在は僕らの母さんしか使えませんけど。」
きいた昴さんはまだ首をかしげている。
すごく強い魔法の力なのかしら?
「歴代の使えた者はたいていたえれずに紋様を糸のようにして巻いていたのです。こんかいその文字が服からこぼれ出て異変がおきたのです。」
カリンさんは水を飲んでから。眠りだした。
「ああヤッパリ限界だったか。」
体を抱えたヒーリンさんがつぶやく。
「だいじょうぶ?」
「休ませれば良くなるんでだいじょうぶです。カリンは精霊の血が入ってるんであそこの気にやられたんでしょう。」
よいしょとカリンさんを持ち上げソファーに寝かせる。
「言ってくれれば俺が行ったのに、兄上がまだ居るんだし。」
カミュさんがヤレヤレと肩をすくめユーリさんがカリンさんの額に手を置いて何かつぶやく。
「えっと俺たちが今回使った衣裳に紋様糸やら使われていてそれは危険物てことだな?」
「もうしわけございません。私のて違えで。」
ラルさんが深々とあやまる。
「また次のツアーは違う衣裳つかうから気にするな。楽しかったしまぢスリル満点で。それよりその紋様は戻せるのか?」
「こちらでは無理ですね。紡ぎの技術があって紋様も扱えるものとなると隣のネプチューン王国にいかないといないんですよ。」
ラルさん大変なことをしてしまったようだ……。
「帰るとき持って行ったらいい。」
「ありがとうございます。カスミ様にきいて早急に似たような洋服を作ります。やらしてください自分の不始末をそのままにして帰るなんて私は出来ません。」
ラルさんはかなり責任感の強い人のようだ。
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