王様はてぎわがいい
星砂屋敷は、もとから地下だったわけではない。
地上に青い屋根に大きな屋敷がある本来はそこが屋敷である。
「君はうちの大臣のところのミーシャに似ているね。」
赤毛のレッドに王様が声をかける。
「父上、ティムが偵察から帰ってきました。」
カリンさんが軽く一礼する。
カリンさん、ヒーリンさん、ユーキスさん、ユーリさんは血の繋がりはないが兄弟らしい。
「ちょうど良かった皆様にこちらの知っていることをお伝えしようと集まってもらったところだ。」
招かれた客達はお酒飲みながら待っている。
私はここに住んでいた数匹の犬達を元台所に押し込んできた。
お城の後から物でうまっていてほこりだらけの倉庫かしてた屋敷だったとは分からないほどの変りようだ。
「私はネオス王国の王、コーリン.ティラーヌ.ローズと申します。このたび弟のカミュールと息子のユーキス、ユーリがお騒がせしました。」
一礼する仕草まで優雅だ、カミュさんとはだいぶ異なるイメージだ。
「僕は早坂真矢、こっちはフィアンセの星砂キラです。僕は仕事でこちらにいなかったので情況がわからないのですが。皆様はウニバルゾという世界からお越しになられたのですか?」
「私達はウニバルゾという宇宙とは違う空間の者です。来たのではなくユーリの魔法の間違えで私が留守の間に城をこちらに転送してしまったようです。」
カリンさんが王の前に皮の巻物をおく。
ユーリさんが金色の鳥を連れてくる。
「この鳥はティティと言います。私達の世界ではリィー様こちらでいえば神と共に生きれる場所を作り上げた鳥と言われております。このティリー私の奥方と共に生きてきたので少し特殊です。あのレンガ作りの建物は『ティティの館』、ティティ一族でまれに産まれる人形の者達の住まいです。」
つまり神様のお使い、てまずいでしょその建物がこんなとこにあるなんて。
「お国はだいじょうぶなのですか?神の使いの神殿が消えてしまって。」
同じことを考えていたらしいシンヤがきく。
「我が国では今、闇の力、こちらでいえば悪魔の力がはびこっていて館がある谷も危険になり移住の話が出ている所だったので、たいした騒ぎにはなりませんでしたが、この世界は彼らには生きにくく病になるものもいるようです。」
大変じゃない……
「それにウニバルゾのパワースポットのような所なのでこちらに長くあるのは良くないと思います。ユーキスが転送したあの洞窟は闇の入り口がある場所なので、何が起こるかわかりません。ただちに影響の出ない場所に洞窟だけでも移動させます。」
へんなモンスターが出てくる入り口てまずいでしょ。
移動出きるの?
「最近この辺に魔物がでるわけはなぜですか?失礼しました僕は樹里と申します。」
「原因は恐らくユーキスが転送させた時に何らか空間に以上がでたせいだと思います。その処置もただちにいたします。」
ドドーン!
すざまじい音にみんな耳をふさぐ。
ガタガタ!
「危ない!」
棚の物が落ちるそこからフワーと何が現れる。
「あれ?何で喜んでるの?壊れたのに。」
シンヤが場違いなことを言う。
「怖れていたことがおきた。カリン、ユーリ、お前達は洞窟に行くんだ!みなさんはここから動かないでください。」
王様が走っていく。
ワンワン!
あわてて廊下にでると犬達が走っている。
大変!
「キラ外にでるな!」
シンヤの声を無視して私も外にでてしまった。
「クイル、エメ、被害がでないようにシールドを張ってくれ!ヒーリンはカリンを乗せて上空からフォロー、ユーリは雑魚達を……」
王様がてきぱき指示をするうちの動物郡は黒い頭の大きな魔物に飛び付く。
『あいつらにはいい?』
オークが飛んでくる。
「よし、いけオーク!」
キエエ!
円がたのビームが発射され王様が苦戦していたでっかい黒い岩のような化け物の頭が粉砕される。
ボボボー!
さらに炎がしまった。
他の子達が丸焦げと思ったらトッポが水色の光で守っていた。
『まずい!なんだこれ?』
『俺は殺るぜ!』
犬軍団は私の側に逃げてきた。
ドシーン、ドドド!
なにこれ?
でっかいトラいや猫軍団がわいてきた今までみた闇の生き物を噛み殺して行く。
「兄上、いくぞ!」
カミュールさんがスタッと洞窟の上に降り立ち呪文を唱えながら樹里さんも現れる。
ドカーン!
振動で私達は転んだ。
ポフッ、巨大化した猫に助けられた。
ウオオーンすざまじい雄叫びとともに敵は粉々になった。
王様が最後に洞窟をふさぎ戦いは修了した。
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