山に麓に発生中
ギャース!
バタバタ!
「いたぞ、そっちだ!」
牙の生えた鷲にコウモリの羽をつけたような獣を追い回す。
『ガイヤ』のメンバー。
「地に住む聖霊、我が身に力を与えたまえ……」
樹里さんなんと呪文書クリアーして使えるようになった。
「オークいけえ。」
私は動物を使役できるように……
「オリャアオリャア、よし追い込んだ!」
家にあったらしい日本刀をふりまわす晋作さん。
「よし、トシ飛び込め。」
今や呼びつけされているトシさん、カミュさんの作り出した穴に飛び込む。
ギャース!ギャギャ!
「なんで僕いつもこんな役?」
髪の毛ボサボサで噛みつかれてボロボロで転がりでるトシニイ。
「お前は戦いの戦力に役立つのは囮だけだろ。」
昴さんひどいいいようである。
「トシお前、また背中に仲間着けてるぞ。おっ可愛いなこいつ。」
猫のような顔にデッカイハムスターの胴体に長い尻尾と翼がついた獣がトシニイの背中についていたらしい。
「みたことない魔獣ですね。」
エルさんがタツヤさんに大人しく抱かれている生きものを見る。
「可愛いな前のやつは可愛くなかったけどこいつ可愛い。」
昴さん気にいったようだ。
この前引っ付いていたカエルにカギヅメついたようなグロテスクな生き物は『ケロップ』となずけられユーくんのお気に入り。
「ケロップ、まだいそう?」
ユーくん会話が出きるらしいのだ。
侵入者を探すのに役にたつけど上向いてべろをベロ~ンしかもギザギザした歯が見えるって……樹里さんじゃなくても逃げるわ。
「まだそっちのおとりのほうがましだよ。イタタ噛まれまくりで傷だらけだぜ。」
キャー!ヒーちゃんの顔が、おたふくになってる。
「すまん、俺がそっちに行けば良かった。ユーキスに似てるからついこちらの人間だということを忘れていた。」
赤い髪の毛がユーリの兄弟に似ているらしい。
「こいつ体力あるから心配無用だ。うちの日本刀持ってきてやるよ丸腰じゃ空手にボクシング強くてもそうなるよな。」
晋作さん酷い、柊ごとくヒーちゃん一応、女の子なのに。
「カミュ間違えるなんて柊さんがかわいそうだよ。ユーキスは全身火傷でダウンした。」
ユーリさんものんきな……。
「並んでると兄弟みたいだな。お前、異世界に兄弟いたのか?」
「いません。ユーは勇之助、れっきとした日本人です。」
金髪でどっか海外の血が入っているらしく鼻が高くて色白のユーくんとユーリさんはよくにているのだ。
「俺疲れたから寝る。柊も治療必要だろ。」
マイペースな晋作さん。
私も眠い、夜は化け物たいじでお昼は高校生……疲れた。
「とりあえず、ケロップのわかる範囲はだいじょうぶみたいだから休もう。」
肩の力をぬいてみんなヨロヨロと我が家の第二の玄関に向かう。
ハリウッドの映画じゃないんだからリアル猛獣とか勘弁して貰いたいわ。
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